横浜には日本水上学園という児童養護施設があります。名前も含めてその由来には特徴がありました。
かつて貨物船は沖止まりで、ポンポン船に引かれた「はしけ船」と呼ばれる船が荷物を取りに行っていました。その「はしけ船」は作業場と住居を兼ねていました。東京湾内の各港に荷物を取りに行くため、波止場に何日も帰ってこれない日が続きます。そうすると「はしけ船」に暮らす子どもは学校に通えなくなります。そこで、そうした子どもたちを「水上学園」が受け入れて世話をしたそうです。
けれども、今では施設で受け入れている子どもたちも様変わりしてきたと聞いています。ほかの児童養護施設と同様、虐待による子どもがほとんどで、その親はギャンブルや貧困、障がいといった様々な理由で子育てを放棄してしまっているそうです。
また、横浜には刑務所があります。昔は行くあてのない出所者に仕事や住まいをあてがった親方気質の職人がたくさんいました。けれども、今では世知辛い世の中になってしまって、なかなか肩身の狭い思いをさせてしまっているかもしれません。やったことは悪いこと、だけれど「罪を憎んで人を憎まず」です。彼らの再出発を応援できる文化と体制が必要です。
虐待防止も再犯防止も、根っこは同じです。家族がダメなら、社会がきちんと面倒見れるようになること。そのためには行政も民間もありません。官民の垣根を超えて頑張るNPO法人なんとかなるの取り組みを、これからも私は応援していきます。