学校を出ると児童養護施設や一時保護所などは、原則として退所しなければいけません。

けれども、例えば高校を中退して家に戻ることができない場合、どのように住まいや仕事を見つければいいか、想像もつきません。 そういうところにつけ込んで、ひょっとしたら反社会・裏社会の人たちが手をこまねいてるのかもしれません。

そもそも児童養護施設とは、元は孤児院と呼ばれる施設でしたが、今では虐待が直接的な原因で親元を離れて暮らすことを余儀なくされた子どもが6割以上を占めます。施設を出た後も親元に戻れない場合には、児童福祉法に基づいた「自立援助ホーム」という施設が
その受け皿になります。

しかし、この施設は、全国で100箇所程度しか存在しません。
その結果、児童養護施設等を退所した若者は、住まいを自分ひとりで探さなければなりませんでした。保証人や敷金礼金の準備など、多くの課題を抱えながらの住まい探しです。

さらに仕事も同時に探すケースがほとんどで、その困難さは計り知れません。しかし 、2018年横須賀市では、この自立援助ホームの設置が決定しました。それが、NPO法人なんとかなるで運営している「なんとかなり荘」です。

施設を出て家に戻れない若者が「ただいま」と言ったら「おかえり」が返ってくる、「夜ご飯は?」と聞かれれば、湯気の立つ食事が用意されている、、、そんな当たり前を提供したい! という一心で、1年365日、当直のスタッフがいる環境を作っています。