毎月、理事会と事務局会議を開催しています。

私たち認定NPO法人なんとかなるでは、毎月理事会と事務局会議を開催しています。

リモートで実施しているのですが、鎌倉市役所OBの社労士の方にアドバイスをいただいたり、毎回群馬から参加している方もいらっしゃいます。

この群馬から参加してくださる方は、外部の就労支援スタッフとして少年鑑別所や男子・女子の少年院に関わっていらっしゃるのですが、それぞれの場の最近の状況や少年・少女たちの様子などを共有してくださいます。

ほんの少しですが、そのスタッフの素敵なエピソードをご紹介したいと思います。

「少年院では、一人ひとりのカリキュラムに沿って、入院から退院までを過ごしています。多分、なんとなくそろそろ次のステップなんだろうなぁというのは、個人個人がイメージできている様なのです。少年院の中では基本的に私語は厳禁です。それは外部講師の私と少年の間でもそのようです。でも礼に厚く恩義に溢れている彼らは、休憩時間にトイレに行き、自席に着く前、わざわざ遠回りをして私の横に来て、『多分、自分、今日で先生の授業最後です。お世話になりました。』と挨拶をしてくれるのです。私の知る限りでは、彼らは大変に礼儀正しいのです。「罪を憎んで人を憎まず」この言葉を胸に、世間の目ではなく、私の目を通して見えた彼らのことを発信してゆこうと思います。」

「少年鑑別所に伺うと、前月に就労支援の面談をした子のアンケートを読むことができます。ただし名前はイニシャルです。学校に行っていない若者もいるため、日本語の文章がままならない表記になっているものもあります。でも一所懸命に綴られています。印象的なのは、「自分の話を聞いてくれて嬉しかった」というコメントが圧倒的に多いことです。もっと若者の話を聞く大人が増えることを祈ると同時に、私自身は誰よりも目の前の若者の話をとことん聞く支援員、相談員であろう!と心に誓う瞬間でもあります。」

一人のスタッフの言葉を引用しましたが、我々一同、同じ想いであることを毎月の場で確認しています。