目指す世の中(ビジョン)
「(コケてもコケても)何度でもやり直すことができる世の中へ」
NPO法人なんとかなるを創設した岡本は、「コケてもコケても、なんとかなる!」という思いがあります。NPOを立ち上げるまで10年以上の経験で、そう思わないとやり切れないこともたくさんありました。
例えば、手に職を身につけられる「とび職人」として、一人前を目指して指導していた若者が、再犯に手を染めてしまうこともありました。しかし、決してあきらめない前向きな思いが大切だということです。「また、待ってるよ」という言葉をかけられるかどうかで、若者の人生は大きく変わるはずです。一回の過去の失敗が人生の全てを決めてしまうのではなく、未来を見据えた本人の挑戦をしっかりと支えられる世の中になっていかなければいけません。
共同代表の吉田も8年間つとめた横須賀市長時代に、凄惨な児童虐待の現場を見聞きしてきました。満足に食事も与えられずガリガリになって保護された小学生、ゴミ屋敷のような家でオムツさえ取り替えてもらえなかった赤ちゃん、親から打たれることが唯一のコミュニケーションだと思っていた中学生、、、けれども彼らの過去が将来を決めるものであってはいけないはずです。
過去にどんなことがあっても、たとえ立ち直りの過程に失敗があったとしても、何度でも人生をやり直すことができる世の中へ。私たちは、そのような世の中を目指して活動しております。
やるべきこと(ミッション)
「家で暮らすことが出来ない若者の自立支援」
児童養護施設を退所した後、少年院、刑務所などから出院・出所した後、家族が身元引受人にならず、行き場をなくしてしまう若者たち。
虐待や貧困などの様々な理由で、家庭で暮らせない若者が、自立の必要に迫られながら一人で「住まい」や「仕事」を探すことは極めて困難です。
不安定な状況によって、反社会・裏社会からの甘い誘いや再犯などのリスクが高まる可能性もあります。彼らに手を差し伸べ、自立を支援をしていきます。
提供価値(バリュー)
「住まい」「仕事」「学び」3点セットで提供する
家庭で暮らせない若者の自立支援のためには・・・「住まい」「仕事」「学び」、3つの要素が不可欠です。
「帰る場所がある」ことから全ての支援が始まり、「働くこと」は社会的自立への大きな柱となります。また、「学ぶこと」は可能性を広げ、自立を促進します。
3点セットを提供し、社会的課題として位置付けて、「世代間の連鎖を断ち切ること」「社会的関心を高めること」「制度のあり方を問い直すこと」「施設の『中』『外』を繋いでいくこと」などにも取り組んで参ります。