退所後の社会的自立を支援するために。       ~個人開発口座(IDA)に関する調査が進んでいます~ 

いつもご支援いただきありがとうございます。
家庭を頼ることができない若者の自立支援に向けて、すでにスタートしております金銭基礎教育プログラムと同様に大切に考えているのが「貯蓄奨励プログラム」です。

この貯蓄奨励プログラムを実施するにあたり、先進的に行われている諸外国の事例を参考にすべく、調査を先月よりより開始しております。

米国では、 IDA(Individual Development Accounts:個人開発口座)と呼ばれる制度があります。所得が低い方が特定の口座を開設し貯金を行うと、政府、企業、NPO などが参加者の貯蓄額に応じた拠出(マッチング)を行う仕組みです。このような支援があることにより、教育面や住宅維持などに大きな効果があるようです。

本人の貯蓄額に応じて資金を拠出できるこのマッチング事業の仕組みを、社会的自立を支援できる取り組みの一つとして導入することができれば、サスティナブルな支援が可能になるのではないかと考えています。

本調査では、この仕組みの社会的・制度的背景、メリット・デメリットへの理解を深めつつ、有識者へのインタビューなども行っていきます。

先月行われた1回目の進捗報告会では、その場に参加したメンバーは、日本ではまだ存在していない「貯蓄奨励プログラム」の可能性にワクワクしました。昨日行われた2回目の報告会では、より深めたい内容を明確にすることができました。

調査の内容については、9月後半に予定している報告会で皆さんにお伝えしたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。